聯名締造成功！UNIQLO的戰略

2022年の春夏シーズン、日本の大手衣料メーカーのUNIQLO（ユニクロ）は、イタリアはミラノで誕生したラグジュアリーブランド「MARNI（マルニ）」と初めてコラボした「UNIQLO and MARNI」を発表しました。MARNIならではの大胆な柄や色づかいのシャツやスカートなどのコラボ商品は、SNSで話題になり、発売後品切れになる店も続出しました。

UNIQLOがコラボするのはMARNIだけではありません。今シーズンはニューヨーク発のファッションブランド「Theory」や英国のファッションデザイナーが手がけた「JW Anderson」ともコラボしています。この２つは以前からUNIQLOとコラボしています。過去にはJil SanderやMarimekkoなどの有名ブランドともコラボして、話題となりました。UNIQLOが他のブランドとコラボを始めたのは2006年からで、すでに15年以上が経過しており、今やSNSでは「UNIQLOのコラボ商品」が毎シーズンの定番の話題になっています。

なぜUNIQLOは様々なブランドとコラボを続けるのでしょうか。まず、UNIQLOはコラボを通してデザインや作り方のプロセス、考え方を学ぶことができます。日本だけでなく、世界各国の有名なブランドとコラボすることで、よりグローバルな観点から学ぶことができるのでしょう。

次に、イメージアップです。UNIQLOは元々「高品質、低価格」を売りにしていたブランドです。品質に定評はあったものの、普遍的なデザインが多く、「おしゃれ」というデザイン性の評価はあまりありませんでした。しかし様々なブランドとコラボすることで、「おしゃれ」というイメージを高めることができました。

では、なぜブランド側はUNIQLOとのコラボに協力的なのでしょうか。一番の魅力はなんといってもUNIQLOが持つ流通量でしょう。今やUNIQLOはファストファッションブランドとしてはZARA、H&Mに次ぐ世界3位の売り上げを誇っています。

また、UNIQLOはテレビや広告、有名スポーツ選手をアンバサダーとして起用するなど、プロモーションを大々的に行う企業です。この巨大な流通網とプロモーションに自らのブランドを載せることで、ブランド側の知名度のアップや顧客の新規開拓につながるのです。

毎シーズン話題になるUNIQLOのコラボ。コラボはUNIQLO側にもデザイン性を上げるというメリットがあり、ブランド側にも顧客の新規開拓というメリットがあります。さらには有名ブランドをお手軽な価格で買えるので、消費者も満足させることができます。三方どれにもメリットがあるコラボ企画はこれからも続いていきそうです。